初めてのマイコンFX-9000P

初めてのマイコンは確か小学校5年生だったと思う。工業高校で電子科の教師をしていた叔父が「これからコンピュータの時代になる」と、私にCASIOの『FX-9000P』というコンピュータを与えて(貸して?)くれた。

youtube Casio FX-9000P

グリーンモニター(5.5インチ256x128)一体型で、モニタの横にはスロットが4つ。BASIC言語は標準で搭載されており、プログラムは巨大なRAMカセットに保存できた。小5の私はプログラムも何もわからないが、「キーを叩けば文字が表示される」だけの事に痺れるような未来を感じ、ワケも分からず夢中になりました。
それは、当時は『新しいオモチャ』ぐらいの意識しか無かったように思うが、今考えると初めて触る『マイコン』に、大好きなテレビゲームの内側を垣間見たような気がしたのではないか。そんな気がします。

マイコンと一緒に、プログラムが掲載された書籍も渡されたが、入力に間違いがあるのかプログラムがFX-900P用のものではないのか、とにかく何を打ち込んでもまともには動かなかった。時間をかけて打ち込んでも、それに見合った結果が得られない…今考えると直ぐに飽きそうなものだが、お馬鹿な私は飽きることなく触り続けました。

お気に入りの遊びは画面を■で塗りつぶし、DELキーとスペースバー(キーじゃなくてバーね)で穴を空けての『ディグダグごっこ』です。敵を〇で配置し、一コマずつ動かします。わーい。たーのしー。
あれれ?おかしいぞ?書いていて何か辛くなってきた…これが小5の遊びか?背筋にうすら寒いものを感じます。

まあ具体的に他に何をしていたかは、あまり覚えていませんが、とにかく「楽しかった」という記憶ですね。
実家の和室で明かりを消し、さらに邪魔が入らないように戸を閉め、自分だけの世界にダイブ。茶の間から聞こえる家族の談笑も、もう私の意識には届きません。完全なる静寂です。薄暗い室内に怪しく輝くグリーンモニター・・・そこに表示されているのはキャラクタグラフィックで描かれた仮想のゲーム画面…。
これを小5になった我が息子がやっていたら、さすがに戦慄を覚えますが。自分がやっていたのだからしょうがない。息子にがっかりするより100倍マシです。良かった良かった。

FX-9000Pについて他に語ることはもう無いのですが、このマシンとの出会いが自分を形成する上で、影響を与えたことは間違いないと言えます。良い影響かどうかはさておき

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