ゲーム&ウォッチ(Nintendo/1980)

こんにちは、こんばんは、コケガエルです。
今回はゲーム&ウォッチの思い出を簡単に。

ゲーム&ウォッチの最初のシリーズ(シルバー)が発売されたのは1980年。4月に『ボール』、6月『フラッグマン』、7月『バーミン』『ファイア』、10月『ジャッジ』と次々に発売され、日本全国で大流行しました。
テレビCMがバンバン流され、目にする度に過剰に反応し、親をウンザリさせたのは僕だけじゃないはずです。

 

 

近所の幼馴染が早々と『ボール』を手に入れ自慢する中、僕の親はなかなか買ってはくれませんでした。幼馴染が羨ましいやら悔しいやらで、笑顔を失っていましたね。一時。

『ファイア』の発売が7月31日。何としてもコレが欲しかった僕は、必殺の『クリスマスプレゼントの前借り』を繰り出します。クリスマス当日にプレゼントが無い悲しみを想像できぬ小僧の愚行ですが、それが判らないのが小僧であります。

お金を握りしめ、デパートへGO。自宅から自転車で約5分です。そして3Fおもちゃ売り場へ階段でダッシュ!(ひゅおおエレベーターより早いゼ)。いつも熱視線を送っていたガラスケースの前に立ち、店長(愛称アンパンおじさん)に声をかけ5,800円を支払い無事購入。愛想が良いのはいつもの事でしたが、顔なじみだったので一緒に喜んでくれている感じがまた嬉しかった。

憧れの『ファイア』を手に入れ有頂天の僕。自転車にまたがり颯爽とペダルを回すが、家までの5分の長く感じること。あーじれったい。

家に着くなり包み紙を破りながら引き戸を開け「ただいま」と同時にプレイ開始の勢いです。時間を忘れて遊びまくりました。至福の時間でしたよ。ホント。
で、なんとゲーム&ウォッチは時計の機能も付いています。まあ名前通りですね。この頃は小学生が自分の時計なんて、よほどのブルジョワでもなきゃ持ってない時代です。たぶん。なのでちょっと大人になった気分ですよ。今でいえば小学生がスマホを手に入れたくらい所有欲を満たす出来事だと思います。大げさでしょうか?いやそんなことはありません。

そんな輝きを放っていたファイアも、一週間もすると流石に飽きがきます。スマホと違い出来ることが極シンプルですから。もう次のゲーム&ウォッチが欲しくなるんですよね(笑)
けどクリスマスプレゼントを前借りしている身分で、そんなことは口が裂けても言えません。そしてここで気が付くのです。次のクリスマスプレゼントは17カ月先という事に。ガーン。僕が大槻班長なら「ノーカン!ノーカン!」とゴネたいところですが、そうもいきません。なので親には秘密で幼馴染と数日間だけ交換したり、分解して液晶パネルをいじって白黒を反転させて『ブラックファイア』なんて言って、何とか飽きをごまかして遊んでいました。(どうやっていたかはハッキリとは覚えていないのですが、小学5年生にできたことですから簡単だったと思います)

・・・しかし、せっかく買ってもらったモノをなぜ分解してしまうのか・・・子供って奴はほんと質が悪い。我が家の次男もドライバーを握りなんでも開けようとするんですよね。で、よく怒っちゃうんですけど・・・あれれ?同じですね。当時の僕も今の次男も、中の仕組みが見たかったんでしょうね。あまり怒らないようにしよっと。

 

クラブニンテンドー 2009年プラチナ会員特典 『ボール』復刻版。私物。

 

ゲーム&ウォッチはこの後も数年に渡りヒットを続け、70億あった任天堂の借金をチャラにし、更に40億の黒字を出したそうです。凄いですね。
開発は「枯れた技術の水平思考」でお馴染みの、天才『横井軍平』です。横井軍平さんがいなければ、今の任天堂も、いや今のゲームそのものが違ったモノになっていたのでは?と思わずにはいられません。

ゲーム&ウォッチの成功が無ければ、ファミコンの開発は無かったのですから。

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