こんにちは、こんばんは、コケガエルです。
まずはじめに「平成30年北海道胆振東部地震」で被災され、いまも不自由な生活を余儀なくされている方に、お見舞い申し上げます。
って僕も北海道民なのですけどね。揺れが小さかったオホーツク海側に住んでおりまして、地震による直接的な被害は全くありませんでした。地震発生から一週間が経ち、気分的にもすっかり落ち着いたのでキーを叩いております。

画像は今回の地震情報(『tenki.jp』様より)
震源地である厚真町から離れている為、オホーツク海側は揺れが小さかった事が分かります。
そして、僕はオホーツク海側の中でも、特に震度の小さいところに住んでいまして、友人は地震があったことも気づかずに寝ていた程です。
地震発生時、妻は起きてテレビを見ていたのですが、揺れるより先に電気が落ちたそうです。揺れが伝わるスピードよりも、電気の方が早かったのですね。
当日(9.6)
地震発生時には目が覚めたのですが、まだ時間は午前3時8分。
なぜか前日寝つきが悪く、やっと寝られた矢先のことでした。この時すでに停電で明かりは点きません。スマホのライトをつけて二階から下の茶の間へ降りると、そこにはスマホの光に照らされた妻の顔がありました。
「揺れたね」「結構長かったね」「震度は1~2かな?」「電気はいつ戻るかな?」そんな感じの会話を交わし、僕は「眠いからもう一度寝てくる」と二階にもどり、再び寝ました。
そして、4時にアラームの音で再び目を覚まします。
ブログの記事を書くために、毎日一度は4時に起きるのです。
ま、2回に1回は二度寝しちゃうんですけどね。この日も再び(三度?)寝ました。
そして次のアラームは5時半です。
このアラームは絶対に起きなくてはなりません。愛犬が散歩に行くのを待ちかねています。
もう外は明るいので、スマホのライトをつけることなく降りました。
そして、この時にはじめて「札幌の方で震度7」と妻から聞かされました。
震度7って大変です。思わず「え?」と口からこぼれました。だって北海道では(?)まず聞かない大きさです。3時8分に目が覚めた時も、小さくてもやけに長い揺れだったので、何となく「遠くの方の大きな地震だったりして」と頭を過ったんです。いや、詳しくもなければ、根拠もないんですけどね?
これは大変と、札幌に住んでいる実の姉にラインを送った。
「大丈夫だった?」「皿とか割れて怖かった。ケガは無いから大丈夫」「良かった」「今、歩いて職場向かってる。バッテリーが心もとないからこれで終わるね」「了解、気を付けて」
そんな感じで安否確認を終え、とりあえず無邪気に尻尾を振る愛犬を散歩に連れていく。
散歩をしながら考えた。
会社、仕事、子供の学校、電気、水道、その他色々。
家に帰ると妻は友人と電話中。電話を終えた妻は「断水するかもしれないから風呂に水を溜めるのお願い、私はガソリン入れてくる」とさっさと出かけてしまった。
その間に風呂掃除をして水を溜めた。
「水が出るうちに!」と並々と溜めるのは品がないな。なんてこの時はまだ余裕があった。
それからややして妻が戻ると「ガソリンの列が長すぎて無理」「それでなくとも残量ないのに無駄に走っちゃった」と後悔している。「そんなんしょうがないよ」と返し、あるもので朝食をとりました。
ーと、当日の朝はこのような感じでした。
この後も、こんなペースで書いていくと数万文字になってしまうので、簡単にまとめながら書いていきますね。では続きいきます。
さて、朝食が終わるころには『北海道全体で停電が起きている』という事は把握できていましたが、この状態で仕事があるのかどうなのか分かりません。
とりあえず出社の準備をしながら、会社からの連絡を待ちました。小学校からは6時台に休校との連絡が入るも、会社からは8時過ぎまで連絡がありませんでした。ふざけやがって(笑)
その後「電気の復旧は早くても1週間」という情報が流れると、信号が機能しない状況の中、人々がガソリンや食料を買い求めに外に出始めました‥‥高齢ドライバーも含めて^^;
ガソリンスタンドは20リッター制限&長時間の順番待ち。コンビニも人で溢れかえりました。
我が家でも【トイレットペーパー】と【犬の餌】を買いに慌ててドラッグストアへ。目当ての物だけ急いでカゴに放り込み、行列に並んでから会計までタップリ1時間以上かかりました。
電気と空調の切れた店内は、薄暗くじっとりと暑かった。そして大行列です。並んでいる間にすっかり汗をかいてしまいました。けどね、店員さんはもっと大変だったと思います。レジの使えない状況で、簡易的なハンディタイプのバーコードリーダーを使っての対応です。全部の金額は入っていないようで、金額確認で駆け回っておりました。本当にご苦労様でした。
会計時には自然と「ありがとうございました」と自分の口からでましたね。長時間の行列でも物が買える喜びに、笑顔の比率が多かった印象で、イラ立っている人は見かけませんでした。
帰宅し、汗ばんだ身体をシャワーで流したくても、残念ながらそれができません。
いえ、水は出るんですよ?お湯が出ないというだけで。給湯は灯油ボイラーなのですが、それも電気が無い事には仕事をしてくれません。ストーブもそうですが、殆んどの物は電気が無い事には動かないんですよね。理解していたつもりでも愕然とします。
ガスはプロパンなので使用可、水道も使えたのは不幸中の幸いでした。震源地周辺ではガスも水道も止まっていましたからねー‥どれだけの不便と苦労があったことでしょう。
想像では追い付かないだろうなー。
あ、そうそう会社ですが、妻も僕もそうでしたが「自宅待機」の企業が多かったと思います。
今どきはPCやネットが機能しない事には仕事になりませんし、外出するのは危険でしたからね。事故かどうかは分かりませんが、自宅から何度も救急車のサイレンを聞きました。病気の方には心強いですが、不安な時にはあまり聞きたい音ではありません。
身の危険は感じませんでしたが、夕方になり徐々に暗くなると「とうとう夜が来たか」という感じです。夜は当然真っ暗。妻が買ってきてくれたローソクと、以前このブログでも紹介した手作りの『ゼルダの伝説/リモコンバクダン』の明かりで過ごしました。
ホント、電気が使えないというのはなんと不便な事でしょうか。失くして初めてそのありがたみが分かるのは健康と同じです。
暗くて何もできない中では音楽は大事と痛感しました。映像や音などの外からの刺激があまりにも無さすぎるので、自然と求めちゃうんでしょうね。「せめて音楽が聴きたい」という思いが強く湧きました。あと少々不謹慎ですが、ゲームが遊びたくなりました。テトリスでも何でもいいので^^;
「え?スマホがあるじゃん」と思いました?
これは僕の場合なのですが、音楽は【Amazon Music Unlimited】と、NASに溜めた曲をiTunesで聞いているので、電気が無い事にはお手上げなんです。ゲームはスマホに充電ができない状況ですから、気軽には遊ぼべません。(昔のiPodがあればとちょっと思いました)
大事な時に電話が使えないのはマズいですからね。この時に可能だった充電方法はただ一つ『車で充電』でした。エンジンをかけながらカーナビのテレビで情報を集めつつ、USBで充電です。あずましくねぇ~(北海道弁:落ち着かない様子)
充電にこんな苦労があったので、無駄な電気は一切使う気にはなりません。
‥といいつつTwitterは見ていましたけど(笑)。いえいえ情報収集のためです^^;
日中は、普通にスマホが使えていたんですけどねー。気が付くとネットが不安定になり、他人のツイートは何とか見られましたが、自分でツイートすることは出来なくなっておりました。
充電の為の家と車との往復。ネットでご覧になった方もいるかもしれませんが、星がすごく綺麗でした。あ、肉眼ではあんなに綺麗には見えませんでしたよ?。あれはかなりシャッタースピードと落として撮影したんじゃないですかね?(適当な事はいえませんが)
外は月も無く星明りだけで、久々に本当の闇を体験しました。室内もそうでしたが、普段は家電の待機中の小さなランプがありますからね。それだけでも結構明るいことに気づきました。
しかし、いつも当たり前に使っている、明かりも、テレビも、風呂も、PCも、ゲームも何もつ使えないのはキツかった。こんな時に、楽しく家族を安心させるアダム(大草原の小さな家、インガルス家の長、ローラの父ちゃん)のようには振舞えるとよいのですが、僕は「やれることも無いからさっさと寝よう!」と早々に床に就きました^^;
二日目(9.7)
目が覚めると、ありがたいことに「無事ですかー」と数人の方からメッセージが入っていました。嬉しい。返信しようと何度も試みたのですが、どうしてもタイムアウトしちゃいます。たまにTLが更新されるんですけどね。ラインも死んでるし通信・通話ともにアウトでした。
ブログのコメントにもコメントがあったことは、メールが届いて分かったのですが、重くてネットには入れません。もどかしかったです。たまに読めるのに、こちらから書き込めないのが申し訳なくて。
そんな中、市内の一部では電気が復旧したという情報が入りました。その知らせに「やった!じきにコッチも点くだろう‥」と期待に胸を膨らませていたのですが、その淡い期待が叶わないことを、この時はまだ知りません(笑)
この日も、会社・学校共に休み。外に出ないとはいえ、こんな時に昼から酒なんか飲めないので、明るいうちは掃除をすることに。‥‥他に何もできないですからね^^;
そして、電気が復旧することなく夕方。家の中が暗くなってきたときには「今日も早く寝るしかないのかな‥」と切なくなりました。危険がなく寝られるのは有難い事なのにね。余震の心配や、水もガスも使えない方が聞いたら怒られちゃいそうですが、その時の自分はそんな事しか考えられませんでした‥。
昨日に続き、暗い中での食事を終え、することもなくなった僕はベッドの中でウトウト‥。
そして21時ちょっと前に次男の声が響きました。「外!街灯点いてる!!!」
「マジで!?」と外を見ると漆黒の闇だった外に、確かに街灯が!ひゃっほー!!!待ちに待った瞬間です。
スマホのライトを頼りに階段を駆け下り、ブレーカーをひとつづつ上げました。パパっと点く明かりに、思わず「おおぉー」と声がでました。もちろん家族からも^^
そして、まず何をしたかといえば【PCの電源】【スマホの充電】【風呂の追い炊き】のスイッチオンです!まずは連絡をくれた人達に無事を知らせる連絡をしなくてはなりませんからね。返信を済ませ、湯船につかりながらバッテリーを気にせずスマホをいじる至福のひと時!
風呂も自分はまだ良いんですけどね?迷惑するのは周囲や家族です。僕もいいオッサンなので2日も風呂に入らないと、中々に香しい匂いを放ちます。ふふふ
そしてビール(ぬるめ)を飲みながら、メールチェックとネット巡回。久々のネットは本当に楽しくありがたかった。電気とネットに依存しているのを、思い知らされました^^;
三日目以降から今日まで(9.8~9.12)
取りあえず、電気が復旧したことで生活は落ち着きましたが、マクドナルドなどのファーストフード店は、いまだに営業が出来ずに店を閉めています。
スーパーでは、もやし・納豆・牛乳は全く見ることができず、生鮮食品も十分には並んでいません(朝一番ならあるのかも?)。月曜は学校給食でも牛乳は出ずに、子供は家から水筒を持って学校へ行きました。コンビニには今もパンは無く、少し前は総菜も冷凍ものも全滅でした(現状は確認していません)
漁業関係では、地震の日に水揚げされた魚や貝は冷凍することができずに【海に戻す】【知人に配る】後は【廃棄】したそうです。燃料と人件費がかかった上に廃棄料‥気の毒ですね。
もう数日もすれば、流通は徐々に回復するようですが、未だに「北海道でこんな事が起きたなんて」という驚きと、「これが真冬だったら‥」と想像すると恐怖を感じます。
僕はいつも「のど元過ぎれば」みたいな感じなのですが、今回の経験で防災に対する準備は絶対にしなくてはと思いました。
週が明けて月曜日、札幌の姉から「注文お願いしたい」とラインが来ました。
リンクを踏むと
『ダイナモLEDラジオライト 懐中電灯』というもので、【手回し/ソーラー/USB】で充電でき、【デスクライト】【懐中電灯】【FM/AMラジオ】【スマホの充電】【緊急サイレン】搭載の多機能防災グッズでした。
リンクが楽天で何も考えずに注文したのですが、納期を見てびっくり『11月下旬』ですって。さらにAmazonでは『12月でした』。供給が全く追いついていないようです^^;
今年は大阪北部でも地震があったり、大きな台風があったりと、何か自然災害がおかしな事になっていますからね。この手のグッズが人気なのもうなずけます。
欲しい時に買えないのもイヤなので、姉に便乗してポチりました。届くのはまだ先ですが^^;
明かりも必要ですが、今の時代はスマホの優先ですね。モバイルバッテリーも、その時に充電されていないと‥プラス充電できなきゃ意味がありませんからね。対策は必要だし、こんなものでも無いよりはずっと安心です。なんてったって「消防士厳選」ですよ?ホントかよ(笑)
月曜以降は、学校も会社も再開したので、買い物さえ除けば日常と言って差し支えない感じには戻りました。家では何事もなかったかのように、オールドパソコンの修理をせっせとやっております。(おひ☆さんありがとー!直して記事にまとめますねー^^)
はてさて、気が付くともうこんな文字量。
付き合ってくださってる方も、もうウンザリするころですね。
それでは「北海道胆振東部地震の時に、オホーツク海側に住むゲーム好きのおっさんは何をしていたか?」を終わります。みなさんも防災関係の準備を忘れないでくださいね。
ではでは、ここまで読んでいただきありがとうございました^^