グラディウス(KONAMI/1985)

こんにちは、こんばんは、コケガエルです。
いつも80年代前半の記事ばかりなので、今回は少し新しいゲームの話をしようかと。今回はコナミの超名作『グラディウス』です。
同じだろって?いやいや、前回がパックマンだったので、時代的にかなり飛んでますから。
5年空いてますから。

 

ロケーション

グラディウスが発売されたのは1985年。僕は中学2年生。
僕の住む田舎に一台だけ設置があったのは、某農協系デパート3Fのゲームコーナーでした。昨年まで、ゲームコーナーは4Fと5Fで共にフロアの1/3くらい。それを3Fの2/5程度のスペースに、ぎゅっと移動・圧縮したのです。プライズ系やらキッズ用のりもの系やら、レースゲーム筐体やらテーブル筐体やら…とにかくゴチャっと集められ、もうギュウギュウですよ。で、グラディウスはいちばん隅っこでしたが、このゲームコーナー唯一の“白い天板のテーブル筐体”(テーカン製)のボディを与えられ、その存在を主張しておりました。

隣にテクノスジャパンの『エキサイティングアワー』、またその隣が『任天堂VS.システム』で、確かその3台だけが他のテーブル筐体群から離れた位置にあり、あまりギャラリーされない絶好の位置でした。なにより音楽が良く聞こえたのが嬉しかった。

同時期の人気作といえば、前年に『ドルアーガの塔』『パックランド』『スパルタンX』、同年に『ドラゴンバスター』『エグゼドエグゼス』『魔界村』『戦場の狼』等があります。もちろん他にも沢山の傑作がありましたよ。いい時代でした本当に。
上に挙げたゲームは全て、かなりの金額をつぎ込みましたが、やはりトップはグラディウスです。というか、全アーケードゲームの中でもダントツ1番です。いったい何回プレイしたのか想像もつきません。高校生になっても普通に遊んでいましたから。セガサターンのデラックスパック(グラディウスI・II)は大切に保管してます。棺桶に入れてもらう勢いで(笑)

 

不動のセンター

しかし、こんなにも大好きなのに、初プレイの記憶が無いのは何故?
透明感のあるグラフィックとサウンド、なによりパワーアップシステムとその面白さに衝撃を受けたことは間違いないのですが…。これはきっと衝撃的すぎて、ある種の“記憶喪失”なのではないでしょうか。車の事故でも、その瞬間のことはサッパリ覚えてなかったりしますから。それとたぶん同じ理屈と推測します。……ぜんぜん違うか?

けど記憶喪失はともかく、それ程のインパクトがあった事は間違いありません。リアルタイムで経験した人なら、当時のグラディウスが放つオーラみたいなもの分りますよね?
自分が好きだったからという事ではなく、過去で言うところの『ギャラクシアン』『パックマン』『ゼビウス』『ドンキーコング』『スターフォース』等々。これらのタイトルにある、トップ感・特別感…後に名作と評されるタイトルが持つ共通の輝きを、プレイしてすぐに感じる事のできる稀有なゲームですよ。グラディウスは。(他の横シューだとR-TYPEもそうでした)

とにかくこの時期、多くの傑作・名作が稼働する中でも、グラディウスは僕にとって憧れであり、不動のセンターであり、平手友梨奈でした(よくわからない)。

 

失踪事件発生

そんな愛してやまないグラディウスが、ある日突然消えた事がありました。何かは忘れましたが、別のゲームになっていて、マスオさんヨロシク「えぇー!?」と変な声が出ましたよ。ほんとに。軽くパニックです。
我が町のアーケードゲーム事情は、ある1社が牛耳っているのを知っていましたから、たぶん他店のテコ入れの為の移動だろうと、ゲーム仲間と手分けして探しました。しかし捜査も虚しく、市内にある3軒のデパートで発見することはできませんでした。がっくし。
なぜ…どうして。どこに?インカムが良かったから、もっと都会に移設?この日は眠りにつくまで、そんな思考が頭を支配していました。
悲しかったです。幼稚園の時にソフトクリームを地面に落とした時よりも(←これかなりよ)

 

そして数日後、ゲーム仲間より吉報が!某喫茶店にあるらしいと言うのです。
???疑問と喜びと怒りが同時に湧きましたね。だって意味がわかりません。その喫茶店には何度も入っておりますが、ゲーム機といえば1000円札が入るジャンピューターとエイトライン。あと、かろうじてコナミの『サーカスチャーリー』が1台あっただけの店です。そんな店に何故グラディウスを移設する必要性が????
まさか、ゲーセンオーナーと喫茶店マスターが友達で、グラディウス人気を利用して、ヒマヒマ喫茶店(失礼)に客を呼ぶ作戦か?で、アップした売り上げの〇〇%をバックってか!?上客の俺達に相談も無しに私腹を肥やそうってか!!!!?
グラディウスは素晴らしいゲームですが、人気のない喫茶店に客を呼び込むほどの集客力はありません。けど子供の僕は、割と本気でこんなことを考えていました。

あ、話を戻します。
『喫茶店にあるらしい』と聞いて、もう居ても立っても居られない僕は、友人と2人で喫茶店に行きましたよ。真偽を確かめる為にね。
幸いその喫茶店は100mも離れていません。あっというまに到着です。半信半疑で全く客のいない店内を見回すと…ありました!感動の再会です。
僕はぶ厚いトーストとコーヒーを注文すると、待ちきれずに早速プレイ。コーヒーが香る静かな店内でグラディウス…おぉ、良いぞ?なんという至福。
もうあの怒りは何処へやら。現金なモンですよ(笑)

とりあえず満足して帰りましたが、落ち着いて考えるとやはり寂しかったですね。これまでのようにゲームコーナーで気軽にはプレイできなくなったのですから。喫茶店では最低でもコーヒーを1杯(当時ブレンド350円)頼まなければなりませんしね。中学生には痛い出費です。
けど無いものはしょうがない。気持ちを切り替えるしかありません。まぁ他にも面白いゲームは沢山あるし、どうしても遊びたくなったらまた喫茶店に行って、コーヒーと一緒に楽しもうと自分を納得させました。

そして、2週間ほど経って落ち着いた頃、何事もなかったかのようにデパートの隅の定位置に戻っておりました。ズコーですよ。

まぁ嬉しかったけどね。

 

田舎のレベルと熱い交流?

さて、思い出すままにグラディウスとその愛を語っておりますが、僕の腕前といえば中の上?程度でした。ノーミス1周は余裕でしたが、2週目の逆火山の復活がもう大変程度のウデであり、凡人の限界。愛があったところで所詮は田舎のゲーム小僧です。
けど、レベルが低いのはしょうがない部分もあるんです。田舎はプレイ人口が少ないので、他人のプレイを見て学習、自分のプレイにフィードバック、それをまた他人が盗む…このサイクルができない為、どうしても都会に後れを取ってしまうんですよね。
なので、たまに隣町(JRで1時間)に行って最新テクを視察したりしていました。逆に隣町のプレイヤーが来てくれる事もあり、そんな時は『ありがたやー』とゲーム仲間みなで迎えていました(笑)
ありがたいけど、緊張するんですよねー…隣町は大きい町だったし、彼らは年上だし、こっちよりも数段レベルが上だったから。僕らは「わざわざこんな田舎に足を運んでくださって」という感じで、必要以上に卑屈な感じになっていました。
ギャプラスの『スペシャルフラッグ出現表』も彼らがもたらしてくれましたからね。文明開化ですよ。頭あがんないっス。

そして、この時も隣町の彼らは来てくれました。卑しい僕らに伝えるために。
「俺の相手(グラディウス)はどこだ…?」って感じで、まるで用心棒みたいな彼らを、僕らは「こっちです先生」と小悪党のザコのように案内します。「どけどけー先生のお通りだ」ってテンションで先導する僕らのなんとみっともない事か。思い出すと軽く死にたくなります。

そして地元の僕らが見守る中で、華麗なプレイを披露。2面のザブラッシュ時にSPEEDx3にしてオプションを広げて動かずに突破する技。得点を稼ぐためにレーザーとダブルを使い分ける細やかさ。ビッグコアで必ずバリアを消化し、クリアの瞬間に新しいバリアをつける万全さ。初めて目にする数々のテクニックに感心・感動の嵐ですよ。2周目以降のビッグコアを時間切れで自爆させるのも超クールでシビレました(撃ち返し弾で万一にもミスしないようにね)
くぅー。カッコいい。30年経っていてもカッコいい(笑)

 

80年代っていいよね

当時のワクワクした感じを思い出すと、自然に口角があがりますよ。
ネットの無い時代の、こういった交流も良い思い出ですね…。本当に。

 

はー。思い出に浸れました。満足。ここまで読んでくれてありがとうございます。
最後に、僕の苦手な逆火山の復活パターンを貼ってお終いです。ではまた。

 

あ、PS4ユーザーは良いですね。アーケードアーカイブスで、グラディウスが823円で購入できるのですから羨ましいです。AC版でも入力が反映されるのに1フレームの遅延があるそうですが、PS4版は0フレームにできるオプションがあるそうですね。スゲェや。

 

コメント

  1. あち より:

    エキサイティングアワーw
    ココのショルダータックルにはめられて負けるやつね

    • コケガエル より:

      ココサベッジでしたっけ?黒人レスラー
      連続タックルはキーっとなりましたねw