こんにちは、こんばんは、コケガエルです。
前回の続きとなります。
↓前回。

続きなのでね、前置きなしにサクサクっとまいりましょう!
MIDI音源の接続
某オクで落札したMIDI音源インターフェースボードをI/Oスロットにぶっ挿します。なんで出っ張るの??と思ったらDIN端子の大きさがスロットの厚みより大きいのね(笑)
続いて、OUT端子に『SC-88VL』(以下88VL)を繋ぎます。
さらに、OUT/THRU端子に『MIDI野郎』を繋ぎます。
(INの無い時はOUTになる)
繋ぎ変えなくても済むので便利ですね。
後はそれぞれ音源側を繋げば完了です。
テストには、X68000内蔵音源でも十二分に素晴らしいコナミの『悪魔城ドラキュラ』こそが相応しいでしょう。さあ、おいらにFM音源との差を見せつけておくれ!(電源ぽちー)
MIDIボード装着前には無かった音源の選択画面が表示されました↓
残念ながら、選択肢の中に88VLはありません。
ドラキュラが発売された1993年には、まだ存在していないので当然ですね。(翌年1994年発売)
とりあえず今回は、3番の
『ローランド社GS音源:SC-55~』を選択します。88VLもGSですから♪
SC55・88VLは、共にGS音源ではありますが、発売時期に約3年の開きがあり、パート数・ 最大同時発音数・音色数の全てで倍以上のスペックアップ&追加機能と引き換えに、100%の互換性は保てなくなってしまったのだそう。
しかし、88VLには『SC-55MAP』というSC55互換の音色MAPが用意されており、完全に同じというワケにはいかないけれど、近い雰囲気での演奏が可能らしい。
特に僕はSC55を知らないし買えないのでね、全く問題ありません♪
( ロードチュウ‥ 静かに曲が流れ始める‥)
!?
いつもの内蔵音源とは明らかに一味違います…
逸る気持ちを抑えつつ、タイトル画面が表示された瞬間にサウンドテストへ。シュババ
曲はMUSIC 03『Vanpire Killer』一択!
悪魔城ドラキュラシリーズには必ず収録されている(と思う)、伝統ある名曲です。
それでは、はりきってどうぞ!!
↓【SC-88VL】GS音源/SC55MAP
おおぅ♡ ゴー☆ジャス!
内蔵音源のドラキュラしか知らない上に、二十数年ぶりのMIDI音源のインパクトたるや!
GS音源はPCMベースなので、楽器らしい音がしますねぇ♪
と、久々のMIDIに喜びはしたものの、音色に関してはまぁ想像通りというか何というか。
元々自分で使っていた音源ですからねぇー…
新鮮味よりも、どこか懐かしさを感じます(笑)
しかし、サウンドテストで何曲も何度も聴いているうちに、
X68000とMIDIが確かに繋がった実感が、じわじわと湧いてきました。
(じわじわ)
(じわじわ)
(じわじわ)
ついに、鳴ったんだなぁー‥(しみじみ
そう。当初の目的はこれで達せられたのです。
かつて憧れたX68000。そして数年越しで整ったMIDI環境、感動するなという方が無理。
それにしても、物理的な回路が生み出す音圧(?)にシビれます。バシッと来ます!
何というか、音源が演奏しているのが感じられるのです。
これは普段耳にしている圧縮された音声ファイルと違い、音の粒度やサウンドの解像感がそう感じさせてくれるのでしょう。おそらくはw

とにかく!MIDIボードを落札した甲斐がありました!
大満足です♪

そう言うからには、目隠し(ブラインドテスト)で
録音とMIDIを聴き分けられるのかしら?

・・・・・
さて、続いてMIDI野郎をテスト。
MIDI野郎はGM音源ですが、悪魔城ドラキュラにGMモードはありません。
twitterの書き込みによると、こちらもGSモードが良いとのこと。
GM規格自体がGSから派生したものらしいですから、親和性は高そうですよね。
(↑逆だと思われがちだけど、GSの方が早かったみたい ※wiki調べ)
↓【MIDI野郎】GM音源/GSモード
ほうほう、小さいのに中々ちゃんと鳴ってます。スゲぇなぁ(^^;
しかし、親和性が高いとはいえ違う規格ですからね、曲によっては聞き苦しい箇所がいくつか見受けられました。製作者様の思惑と違うことは間違いなさそう。
けど、高価な音源を用意せずとも、ここまで鳴れば大したものです♪
んで、翌日。
Twitter上に「悪魔城ドラキュラに、GMモードが隠されている」という情報をたまたま発見。
タイムリー過ぎて怖いのですが……
早速情報通りに、音源の選択画面で『XF1』と『G』を同時に押下。
ホンマや!
3番までしかなかったメニューが1つ増えて、
『4・GM音源』が一瞬画面に映ります!
やったー!!
さあ、GMモードを再生してみましょう!
↓【MIDI野郎】GM音源/GMモード
……GSモードと何か変わった??正直よくわかりませんw(^^;
この曲に関しては元々破綻が無く、修正の必要も無かったのかもしれませんね。
時間に余裕があるときに他の曲も聴いてみたいと思います。(今後追記があるかも)
さらにGMネタをもう一つ。
MIDI野郎が届いてから思い出したのですが、遠い昔にGM音源内蔵のスピーカーを買った事がありました。
それをこの度発掘したのでご紹介します。
CASIO『GZ-70SP』です(写真の白いやつ)→
折角なので、こちらも一曲どうぞ。
↓【GZ-70SP】GM音源/GMモード
MIDI野郎よりオケヒットがかっこいい!やるじゃんCASIO。
曲との相性みたいなものもあるのでしょうけどね。
ふー、楽しいなぁ~
大満足です。
最強の2台が参戦!?
実は今この文章を書いているのは、最初に音源を繋いでから3週間以上経っています。
そしてつい先日、新たな仲間が加わりました…。
前回の記事から名前の出ていた、Rolandの『SC-55』と『CM-64』です!!
(CM-64はMT-32の上位互換機であり、全X68000ユーザーの憧れ)
どっひゃあああ!
僕の浅い知識で断言はできませんが、この2台さえあればX68000のMIDI環境に限っては、究極であり最終形態だと思われます。
MIDI対応のゲームの多くは、年代的にMT-32が標準で、後期にSC-55が少し加わった感じ‥と、勝手に認識してます。(間違ってたらご指摘ください。勉強したいです)
先のSC-88VLはSC-55MAPで鳴らしていましたが、実際のSC-55とは違うらしいので、これで、やっと、完璧に!製作者様の意図したサウンドを聞くことができます!ひゃっほう♪
はー……一週間前は、こんなことになるなんて夢にも~ってヤツです。
僕には過ぎた逸品が、何故いま手元にあるのかが不思議でたまりません。
めぐり合わせに感謝しつつ、作文を続けます。
さらに聴き比べ
前半で88VLとMIDI野郎を聴き比べて頂きましたが、更にX68000本体内蔵音源、SC-55、CM-64とそれぞれ録音したので、どうぞ聴き比べてみてください。
↓【内蔵音源】FM音源
↓【CM-64】LA音源/LAモード
↓【SC-55】GS音源/GSモード
さて、いかがでしたでしょうかー?
【FM音源】は本当に耳馴染みが良くて最高ですね♡ ってFMを褒めてどうするよ。
当記事はMIDI音源が主役なので、各MIDI音源について私見を述べさせていただきやす。
GS音源(+GM音源)
『SC-88』『SC-55』はGS音源、『MIDI野郎』『GZ-70SP』はGM音源ですが、どちらもPCMベースの音源です。他の音源より楽器の生音っぽく感じられました。
一方で音色をいじることは出来ないらしく、ゲーム用途には物足りない仕様でしょうか。
しかし、MIDI音源は本来ゲームの為だけのものではありません。操作がシンプルで音色が良い事は作曲に集中できるでしょうし、音源として正統進化した結果であると思います。
今回のドラキュラに関しては、GS・GMの中では『SC-55』が好きです。
コナミが正式に対応をうたっているのはSC-55だけでしたから当たり前ですねw
バランスが完璧でした。
LA音源
『CM-64(MT-32)』は、GSほどのリッチさはありませんが、デジタルだけどアナログシンセのような分厚い音が最高ですね。FM音源のように音色を作り込むことが出来るようですし、コナミのように端々にまで神経が行き届いた曲作りをするメーカーには、最高の音源ではないでしょうかー。
自分で作曲等で使うには、より新しい音源の方が良いのは疑いの余地もありませんが、ことゲーム用途に関しては、一番マッチした音源だと思いました。もちろん個人的にはです。
「昨日今日MIDI音源を触ったばかりの野郎が何を言っているのやら」感がハンパないですが、酔っぱらいの言うことなので、どうか堪忍してください(笑)
まとめ
今回の駄作文を書くにあたって、集中してMIDI対応タイトルの音楽を聴きました。
というか、MIDI対応のゲームで遊びました。
ゲームの曲って、やはりゲームありきですよね?
音楽だけでも素晴らしいものも当然ありますが、プレイ中にゲームより前に出ちゃいけないと思うのは頭が固いでしょうか?大事なのはバランスでありマッチングだと思っています。
正直、GS音源はゲームをプレイする上では、画面と合っていないと思いました。
2Dのドット絵と生音チックなGSの音色は、相性という意味ではあまり良くないなーと。
ちょっと大げさ過ぎて、僕の苦手なCD-DAに近いものを感じてしまうのです(昔流行ったCD垂れ流しのやつね)
その点で、今回僕はLA音源(CM-64)が最高だと思いました。
勝手な印象ですが、PSGやSSG、ナムコの波形メモリ音源やコナミのSCC、そしてFM音源等の進化の流れにある音源だなと。
良い意味で電子音らしさを感じられ、ジジイの耳とドット画面にスッと馴染む力があります。
この分厚い低音はGSには無理なんじゃないでしょうかね?
という事で、今回の聴き比べた中では、一番古いLA音源が一番僕に刺さりました。
いまだにオークションで高値で取引されてるだけありますヨ(^^;
当時X68000やPC98で、LA音源を堪能できた人を本当に羨ましく思います。
僕はそういう当時の方々に想いを馳せて、これから追体験させていただくとしましょう。
ゆっくりね。
最後に。
今回、MIDI音源5機種を接続し聴き比べるとができましたが、こうしてみると当初予定していた『SC-88VL』『MIDI野郎』の2機種は、悪魔城ドラキュラに関しては、メーカーが要求する音源でありませんでしたね(苦笑
SC-55MAPは音色の配列を合わせるだけで、チューニング的な調整は再現できていないようですし、GMモードも隠し要素であって、正式に対応しているものでもないわけで…。
そんな中、今回の2/2を書くタイミングで『SC-55』『CM-64』と、X68000ユーザー垂涎のMIDI音源を入手できたのは誰様の思し召しなのでしょう。
めぐり合わせに感謝すると共に、ちょっぴり恐怖すら感じてます。
もちろん嬉しすぎてという意味で。
そのおかげで「SC-88VLとMIDI野郎を繋いで聴いてみたよ」というだけの記事になる予定が、【憧れのMIDI環境】という記事タイトルに相応しいラストを迎えることができました。
…やっぱ恐ろしいな(^^;
今回の記事は、初めてX68000でMIDI音源を聞き比べたニワカの勝手な印象です。
圧倒的に勉強不足な僕に、意見や知識を授けてくださる方がいらっしゃったら、ぜひコメントをお願いします。記事を書いた日(2021.9.13)から時間が経っていても、必ず反応しますので。
それでは、ここまで読んでくださり有難うございました。
また遊びにきてくださると嬉しいです。
CZ611C様に心より感謝申し上げます。

