こんにちは、こんばんは、コケガエルです。
そちらの桜はどうですか?
最近、めっきりメディアやSNS上で桜の映像を見かけることが減りましたね。
こちら北海道(道東)は、これからなんスよ。
毎年の事ですが、twitter始めてからこっち、咲く頃にはすっかり新鮮味が無くなってるというねw
咲けば綺麗だし嬉しいだけど、なんだろうこの『乗り遅れた感』は。
そんな事よりも!
少し前にツイートしていたので今更ですが、X68000界隈で話題のアレが買えたので、その話題をばさせていただこうかと思った次第であります。
うひ♪
PhantomX
PhantomXとはなんぞや!?
現役X68000ユーザー垂涎のパワーアップパーツ!
ざっくり言うとX68000用MPUアクセラレータ!
「MPUをラズパイ(RaspberryPi)に置き換えてしまえ!」
という同人ハードです。
おっとすみません、紹介早々もう間違えてます。
個人の製作・販売という意味で同人ハードという言葉を使いましたが、ンなこぢんまりした言葉で括れる代物ではございません。
HUNTER×HUNTERの冨樫義博先生が、過去に同人誌を作られたことがありましたが、そういうレベルで完全にプロのそれ。スーパーSE様の本気の遊び。いや、遊びの本気でしょうか。

製作者は、X68k界隈でその名を知らぬ人はいないGIMONSさん。
かの有名なRaSCSI・FDX68を生み出し、現在のX68000人気と中古価格を暴騰させた凄いお方。X68kエミュのXM6 TypeGも開発されてます。神。
そして、ラズパイが何をしているかと言うと、MC680x0のソフトウェアエミュレータが入っていて、X68k本体からはMC68000・030・040・060の実チップに見える仕組みみたい。

GPIOで使える26pinで、MC68000(64pin)のエミュレートをこなす凄ハードと、ナノ秒単位の精密さで信号を制御するソフトが揃って『PhantomX』
これでも同人ハードって言うやついる?いねぇよなぁ(卍)
そして、特筆すべきは
半田ごてや改造不要のポン付けでOK。
電子工作ができなくても、互換性を維持したまま32bitの040Turbo相当のスピードで動かせちゃうんですよ??(技術は勿論凄いけど、個人的にはこの点が一番ヤバいです)
少し前なら夢みたいな話ですよね?
ところがどっこい夢じゃありません。現実です。
おっと、僕なんぞの説明よりもGIMONSさんの公式ページをご覧になってください。↓
GIMONSさんは、昨年7月くらいにPhantomX開発をアナウンス。(※構想がいつからかは不明)
開発が進む都度ツイートしてくださり、現役X68000ユーザーの心を鷲掴み。ギュー♡
おじさんかつてのマイコン少年達のワクワクが止まらないのも、無理からぬことでしょう。
だって35年も前に発売されたパソコンを、現代の安価なシングルボードコンピュータ(X68k本体の数十分の1の価格・数十倍の性能)を使ってパワーアップとか、ロマンの塊ですもの!
間違いなく“あの回路”ではしゃぐアムロの親父より脳汁出てます♡(※例えとして適切か微妙)
そんな大注目のPhantomXが晴れて完成し、発売日が4月3日の午前0時00分に決定!
BOOTHからの販売で、初回わずか20個の大争奪戦でした。(※発売前にスキ♡は約100コ!)
注目度が高いだけに、自分なんかよりもX68k猛者の方々の手に渡った方が、twitter上でのフィードバックやプロモーション的にGIMONSさんも嬉しいだろうし、X68kコミュニティーも盛り上がるんだろうな‥とか考えてしまいましたねー‥‥

と言いつつ、別の商品ページで素早く決済する練習!
開始1分前からページの再読み込みを連打!!カチカチカチカチ

超必死じゃねぇか!

我慢できるはずもなしw
まぁ運試しだよね。けど参戦する以上は全力!
で結果はご存知の通りで、まんまと購入できてしまったわけですが、
ヒリヒリのオーラスで、子の3着がノミ手で流したような気まずさでした。
空気が読めてないのは、僕なのか神なのか。
twitterを開くと、買えなかった方々の無念の叫びが溢れておりました。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい‥
なんだか、怖くて申し訳なくてツイートできませんでしたね~~
後に知りましたが、売り切れまで20秒かからなかったとか!?
ひぇ
取り付け
こほん。気分を変えて取り付けの様子をご紹介します。
と言っても、画像のみで伝わるくらい簡単です。レッツごー♪
右タワーのサイドカバーとシールドを外し、メインボードを取り出します。
MPU(MC68000)をソケットから慎重に外した後、メインボードを本体に戻します。
空けたソケットに、干渉防止嵩上げソケット+リロケータ+PhantomX+ラズパイをセット
はい、取付完了です♪ 超カンタン♪
とりあえず、ハード的にはこれでOK。
ソフトは、DLしたファイルをマイクロSDに入れて、ラズパイにセットするだけ。
(PhantomXを買わない事には解説が無意味なので割愛)
これだけで、いつものX68000と同様に使えます。
‥‥‥こんなに簡単でいいの!?
良いんです。とりあえずは何も考えずに楽しむだけです。
OS不要のベアメタルなので、ラズパイの存在すら忘れてOKです。
おっと、作業上の注意点を1つ。「MPUを外す時は、くれぐれも慎重に!」これだけ。
・MPUの足を曲げないように
・ドライバーなどでコジって、MPUの下の基板を傷めないように
ここさえ注意すれば、他に難しい事はありません。
僕は、MPUとソケットの間にターポリン(テント生地)を差し込んで基板を保護し、
ドライバー(-)で慎重に、両側から少しずつ持ち上げて外しました。楽勝。
(ターポリンの両端を引っ張って外せないかと思いましたが、64pinもあるとさすがに固くて抜けませんでした)
ビビリで慎重な人は、問題なく外せると思います。
大胆で豪快な人は、取り外し工具を購入した方が安全かも。
こちらを使うと簡単みたいですよ↓
専用の IC 引き抜き器って凄いねぇ。68000 がサクッとキレイに抜ける。リロケータの向きが XVI と正反対なのが面白いな~と思いつつ取り付け。 #PhantomX pic.twitter.com/f0qv30Uvdy
— AKT (@afxw) 2022年4月24日

動作軽っっ!(驚
効果の程はと言うと、驚きの一言。
ゲーム用途なら、高負荷時の処理落ちがほぼ完全に無くなります。ええ、完全に。
例えば『沙羅曼蛇』や『GRADIUSⅡ』。
処理落ちといえば、これらのゲーム重さを真っ先に思い浮かべる人も多いと思いますが、PhantomXで動かすと、まーーーー軽い♪
どれだけ軽いかと言うと、アーケードより軽いんです。いや大げさではなく本当に!
百聞は一見に如かず。沙羅曼蛇の3面を見て頂きましょう(音声無し)
プロミネンスの書き換え、イントルーダの動き、どう感じたでしょうか?
なまらヤバいっしょ!?(北海道弁
スマホの直撮りなので30FPSかもだけど、軽さは伝わりますよね?ね?
実際はもうヌルヌルです。
GRADIUSⅡの1面もどうぞ。
竜みたいのが2匹出ても、全く処理落ちしません。
これが10MHzのままで動作しているというのだから、不思議。
(内部的にはクロックの概念が無いのだとか)
逆に、クロックアップしてると遅くなるのだそう。面白いな~~~~
まとめ
とまぁ、何もわからぬ素人がざっと紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
しばらくX68kから離れている方には、PhantomXの素敵さと、僕の興奮っぷりだけは伝わったのではないでしょうか。
公式ページを見てもらえた方には、既知の事と思いますが、
PhantomXの凄いところは、アクセラレータ機能だけではありません。
最大8個の不揮発性の仮想ディスク(4GB×8つ)としても使えたり、ROMライタ不要で簡単にIPLROMを差し替えられたりと、付随する機能もエグいです。
起動ディスクにもなりますからね~、RaSCSIを開発したGIMONSさん自身が
「もうRaSCSIいらねーw」って呟いておりました。
SASI機の40M縛り?「なにそれおいしいの??」って感じです。革命だこれ。
GIMONSさんは、X68000ユーザーからどれだけ感謝を集めれば気が済むのでしょうか…
ほんと、人を喜ばせるのもいい加減にしていただきたいものです(もっとお願い♡
感謝と言えば、ベータ版をチェックした数名のテスター様!
完成してから発売までのおあずけ期間が短かかったのも、大きなバグが無かったのも、テスターの皆様の尽力のおかげですよね~~お疲れ様でした!!

GIMONSさんとテスターさんの、発売前のやり取りがワクワクでした。
次は何かな~~(気が早い)
初回以降、何度かBOOTHに在庫が追加されましたが、いずれも瞬殺。
入荷通知設定していても、メールが届く頃には売り切れているんだとか。ひえ~~
早く欲しい人すべてに行き渡ってほしいのですが、そこは個人製作ですので製造スピードにも限界があります。製造は奥様(GIMONSさん曰く「工場長」w)が担当されていて、一日に2台ぺースなんだとか。
工場長様ありがとうございます!お疲れ様です!
半田付けが本当に綺麗で驚きました。弟子入りさせてください。
僕は初回の「よーいドン」で購入できて、本当にラッキーでした。
直前に超品薄のラズパイ4も購入できたし、今年は春からツイてます。
桜はまだこれからですけど、春で合ってますよね?
さて、環境を整えていくのが楽しみです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また遊びにきていただけると嬉しいです。

